キツイ運動が楽しいと思える環境
今日は、私の運動サークルの皆さんとのランチ会でした。
私は、理学療法士として、この3年間、介護予防事業の講師も担当させて頂いています。
本来、私たち理学療法士が行うリハビリテーションは、その方の悩みや目的を知り「その方らしい生活」を取り戻して頂けるよう働きかけるのが仕事です。
同じ疾患でも、症状はそれぞれ。
訴えや目的、生活環境など、誰一人同じという方は存在しません。
ですので、基本的にはマンツーマンで関わり、メニューもオーダーメイドで考えます。
対して、介護予防事業での運動クラスというのは、グループで行う運動です。
個々にお身体を触って調整を行いながらできる訳ではありません。
リハビリテーション=運動
では決してないですし、、、
初めは、私で務まるのかな?と思いました。
でも、今は、グループでしか味わえない効果も強く感じています。
私のやり方は、とてもキツイです。
そして、とてもとても細かいです。笑
でも、やるならちゃんとやりたいし、見て見ぬふりなど出来ない。
何より、少しでも効果を実感して頂きたい。
私は「高齢者だから」という考えでは運動はしません。
その方なりに、できる精一杯を見つけていきたい。
それだけです。
「先生のクラスはキツイわ〜」
そう言われながら、それでも皆さん私のクラスに応募して下さる。
結果、定員以上の応募数となり、抽選。
確実に漏れる方が出てくる。
有難いですし、このやり方で大丈夫なのかなと勇気づけられたりもしますが、せっかく積み上げてきたものが、またゼロに戻ってしまう。
を繰り返してきました。
昨年2月。
そんな介護予防事業で出逢った皆さまから
「継続して私の運動をやっていきたい。どこで受けられる?」
と声をかけて頂きました。
んー、そんな場所はない。。
あるとしたら、訪問リハビリ。
だけどエリアが違いすぎる。
そもそも介護認定受けていない方々も沢山、、
だったら作ってしまえーーー!
という事で、この運動サークルが発足しました!笑
手探りで進めてきた1年間、
皆さん積極的に参加して下さり、今思えばあっという間でした。
身体面だけでなく、認知面も、勿論このサークルだけの効果ではないと思いますが、改善されている方がいらっしゃるのは、私にとってとても大きな喜びです。
そして、新しい方が数名増えているのですが、
それは、メンバーの方々の姿勢や歩き方、表情などが変わったことに気付いたご近所の方が「何かしてるの?」と声をかけて下さり、結果、新しく仲間に入って下さったからです。
歩く広告塔とは正にこの事で、
第3者に気づかれるだけの変化というのは本当に凄いことであり、皆さんの努力の賜物です。
私の母にも、東京に来た際には、サークルに参加して貰っています。
強制連行、笑
サークルでの、母の表情を見ていて感じること。
それは、
「とてもとても楽しそう!」
という事です(キツそうだけど、笑)
運動は、
目的に合わせた強度や時間が必要です。
そして、
正しいフォーム、正しい呼吸、
で行わなければなりません。
でも、それを実行するのは、言葉で言う程簡単ではありません。
それをやっていく方法として、
グループでの運動はとても効果的だと実感しています。
「みんなも頑張っているから、私も頑張ろう」
「とりあえず行けば、後はみんなとやるだけだ」
と言った、ある意味、部活動のような感覚になれることは、
「ちょっとキツイ運動」を続けていく上で、とても有効だと感じています。
後は、個々に合わせて調整していくのは、私たち講師陣が責任を持ってやるだけなので。
今、母は大阪で、一人でウォーキングに取り組んだり、運動療法に出かけています。
それは、
「病気だから、やらなければいけない」
という決して積極的とは言えないもののように感じます。
「今日は雨やから歩かんでいいわ」
といった発言にそれが現れています。
元々運動が好きだった訳ではない母にとって、今のやり方はつまらない作業なのだと思います。
何とか母にも、「運動が楽しい」という感覚を持ち続けて貰いたい。
そんな環境作りを早くしてあげたいなと思います。
こちらは2月に母と母の妹が東京に来た際の自宅レッスン
母は10月から少しずつ運動を頑張ってくれている事が感じられて嬉しかった!
もはや、母より叔母が気になって仕方ない。。
こうして誰かと一緒だと、みんな楽しそうにやるんだなー。
そんなものですね、笑笑
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