リコード法を実践中☆ななくん blog

若年性アルツハイマー病の診断を受けた母にこれからも母らしく生きて貰いたくリコード法に取組んでいます。母は大阪、私は東京の遠距離介護。普段は理学療法士として訪問リハビリや自主サークルで運動指導等をやっています。

リコード法との出逢い。

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はじめまして^_^

 

母が、若年性アルツハイマーと診断されて、約4ヶ月が経ち、病と向き合う記録として、こちらのブログを始めてみる事にしました。

 

昨年10月。

大阪に住む母に、東京に遊びに来てもらいました。

そして、クリニックを受診しました。

母にはクリニックに行くことは伝えていなかったので、申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、これ以上、診断を遅らせる訳にはいかないし、母には酷だけど自覚させないといけないと考えていました。

 

ですので、私の中では、ある程度、診断は予測できていました。

ですが、やはりショックはショック。。

んーーー、64歳。

ちょっと早すぎるだろ、、というのが本音でした。

 

アルツハイマー病は、現在の医学では、その根本治療はなく、およそ8-10年で寝たきり、そして亡くなる病です。

そしてその間の進行は、個人差はあるとは言え、とても悲しくなる症状を辿るのが一般的と言われています。

 

実際に、私は理学療法士という職業柄、アルツハイマー病の末期の方々の状態も、沢山目の当たりにしてきました。

 

ただ、なんでしょう、、、

どこか冷静な私が居たのは確かで、診断されたからには、それを受け入れて、これからの生き方を考えていくだけだと、私自身は、ある意味開き直りにも等しい心境でした。

 

ただ、やはり一番ショックを受けているのは母。

全く取り乱すことのなかった母の様子が、逆に切なくなりました。

病気によって理解できていない訳ではなく、何でしょう、、、受け入れられなかったのだと思います。

 

そして、その病名に、ショック以上に恐怖を覚えているのが痛いほど伝わりました。

それは、母の実姉が、約17年前に、同じ若年性アルツハイマー病を発症し、現在末期状態になっているのを、母自身が目の当たりにしているからでもあると思います。

母から何度も実姉の名前が出ました。

 

診断後、私と母は、見かけは、とても冷静に話をしました。

 

私からの話に、母は

「うん。うん。がんばる。」

を繰り返していました。

 

そして

「迷惑かけてごめんね」

と謝る母。

 

謝る必要なんてない!

一緒に取り組んでいくだけだ!!

 

と思いました。

ですが、そんな強気な事を言っても、根本治療がない以上、何をどう取組むべきか、当たり障りなく運動や生活習慣・ストレスの話を母にしながら、私は1人、迷いの森に突入しました。

 

今の標準治療とされている投薬は、効いても1〜2年。

しかも進行を遅らせるだけ。

効果がある人もいれば、悪くなる人もいる。

遠距離であるが故に、副作用も心配。。

それでも、母のうつ症状や短期記憶障害、車の運転への不安などに少しでも効果を期待して、処方されたリバスタッチパッチを開始しました。

 

クリニックで推薦されたプラズマローゲンの服用も開始しました。

 

アルツハイマー病と診断されても、進行は様々だし、穏やかな進行で天寿を全うする方だっているのも確か。。

 

確かに母は、まだ初期。

だけど、そんな悠長に構えてはいられない。

 

何ができるだろう。。

 

アルツハイマー病 真実と終焉(デール・ブレデセン著)」に出逢うまでに時間はかかりませんでした。

日本語訳が出版されたばかりのタイミングで本当に助かりました!

 

リコード法

 

一度で全てを理解できる内容ではありませんでしたが、その考え方や取組みのプロセスに、私は魅了されました。

 

そして「リコード部」と称して、日本でもリコード法に取り組んでいらっしゃる方々がいる事を知りました。

 

皆さんが其々に発信しているブログやサイトを読み漁り、すぐに連絡を取らせて頂きました。

 

そんな皆さんから助言を頂きながら、手探りながらも、翌11月からリコード法に着手しました。

 

ただ、まだ4ヶ月程の取組みですし、私が母と離れて暮らしている事もあるとは思うのですが、、、

 

今は、リコード法を日本で実践していくことの難しさを痛感しています。

 

リコード法は検査が重要。

ですが、そこで必要とされる検査項目(コグノスコピー)の殆どは自費診療ですし、一度で検査できる病院も殆どなく、「リコード法」の名前さえ知らない医師も多く、知っていても「あれは大変でしょ」と端から相手にしてくれない医師にばかり出会っているのが現状です。

 

リコード法は、何か薬を服用する訳ではなく、基本は食事や運動、睡眠といった生活習慣の改善がメインの治療法。

その上で解毒などの服用もしていく事になります。

 

食事、運動、睡眠、入浴、、、

言葉で言えばとても簡単ですが、長年積み重ねた生活習慣を変えることは、本当に大変です。

ただ、そんな中でも、最近は、少しだけ楽しいと思える感情も芽生え始めています。

だって美味しいし、肩凝りなくなるし、、みたいな^ ^

 

そしてもう一点、リコード法の取組みとして大切なことがサプリメントの服用。

不足している栄養素や、不必要な物を排出するため、傷んでしまった機能を修復するためなど様々な目的でサプリメントを服用します。

 

母も私も、今までサプリのサの字も興味がなく、薬を飲む習慣も全くない人間だったので、その習慣にも一苦労。

 

そして、薬ではないとは言え、あまりに大量のサプリメントを服用しなければならないため、リコード法に理解のある医師に相談できない中で開始することには、とても不安が大きかったですし、今も不安でいっぱいです。

(だけど、やるからにはちゃんと始めたいと考え、その殆どのサプリメントを購入しました。)

 

母も最初は、とても戸惑い、混乱から不機嫌になることも多々ありました。

 

サプリの事を「薬」と呼ぶ母。

「大量の薬を飲まなければいけない病気・・・」と“烙印”を押された気分なのかもしれません。。

 

当初は

「こんなに薬飲まなあかんの?」

「いつまで飲むの?」

とよく聞いてきました。

 

そんな母に、私自身が、一つ一つのサプリの説明をきちんとできない歯痒さを感じながら、それでも、母は頑張って服用し続けてくれています。

おかげで水分量も劇的に増えました。

飲み忘れもありますが、人間だから良いんです!苦笑

 

今のところ、表面的には、悪い症状は見られず、逆に、便秘が解消されたり、明るくなったり、どこか前向きに活動してくれている日が増えているように感じます。

 

そこには、母が食事や運動に対しても、私の伝えることに一生懸命、取組んでくれている成果だと感じています。

 

そんな母の頑張りを無駄にしないよう、そして、少しでも改善を目指して、早く信頼を寄せられる医師を見つけ、私自身の知識を養っていかなければいけないと感じています。

 

リコード法」は、私にとっては、とても説得力のある内容で、アルツハイマー病に限らず、その考え方は、全ての人の健康に有益のように感じています。

 

だから、母のおかげで私も健康になっている気がしています。

 

ただ、あくまでも【治療】であることを忘れず、リコード法だけに執着して他のリスクを見落とさないように、注意を払うことを忘れないようにしたいと感じています。

 

若いと言っても64歳。

そろそろ老いも出てくるお年頃ですから。

 

どんな経過を辿ることになるか、未来のことは分かりません。

 

だけど、「何の手立てもなく進行していくだけ」というアルツハイマー病の世の通説に真っ向から異を唱える「リコード法」に出逢えたこと、そしてそれに取組んでいらっしゃる方々が世界中にいらっしゃることは、とても救いとなっています。

 

そして、母が病気と分かったことで、私は、今まで以上に母とコミュニケーションを取るようになりました。

診断後、検査目的などで3度も母には上京してもらい、人生で初めて、母と娘の2人生活も満喫できる貴重な時間を与えて貰っています。

 

母の近くに住む弟くんも、食材を提供してくれるなど協力してくれていますし、年末には、料理人の弟くんが、初めて自宅で手料理を振る舞ってくれました!

 

「俺は今まで通り、ダメ息子のスタンスでいくわ」

と言った弟くんをとても頼もしく感じています。

 

母の病気が、そんな、本来なら当たり前の親孝行に、気づかせてくれたと感謝さえしています。

 

これからも、母らしく生きて貰えるよう、沢山笑っていてもらえるよう、できる事から少しずつ、取組んでいきたいと思っています。

 

こちらのブログは、最初に書いた通り、母の経過を追ったり、私が学んだ事などをまとめるために始めました。

アナログなので、続くか解りませんが・・・

どうぞ宜しくお願い致します☆

 

日々の呟きは、先に始めたツイッターが主になると思います。

皆様から色々な情報を頂けて有難いです^^。

twitter.com

そちらでもどうぞ宜しくお願い致します。

 

写真は、診断を受けた昨年10月。

大阪へ帰る新幹線の中の母です。

ピースをする笑顔の母でしたが、新幹線の中から

「色々迷惑かけてごめんね」

とLINEを送ってきました。

いつも強い母で、いつも私たち子供の味方でいてくれた母。

この日の母のメッセージを、いつまでも忘れないでいたいと思います。

 

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