リコード法を実践中☆ななくん blog

若年性アルツハイマー病の診断を受けた母にこれからも母らしく生きて貰いたくリコード法に取組んでいます。母は大阪、私は東京の遠距離介護。普段は理学療法士として訪問リハビリや自主サークルで運動指導等をやっています。

訪問リハビリについて

今日、訪問看護ステーションとの契約を交わしました。

 

早速ケアマネさんから報告が。

その際、この1週間ほどで気づいた点や、母とのやり取りであった出来事も教えて下さいました。

 

ケアマネさんからの着信に気づかなかった際、母が折り返しの電話をかけたは良いけど、かけた事を忘れて、また掛けてしまう事があった模様。

既に迷惑をかけている(゚ω゚)

「連絡とれないより良いですよー!」

というケアマネさんの言葉が有難いです。

 

今日も、早速、母の携帯に、訪問看護ステーションの電話番号を登録して下さいました!

 

今日は、介護保険下のサービス、初導入となる訪問リハビリ契約までの経過。

そして、訪問リハビリの専門職について記したいと思います。

 

●2019年4月

診断から半年が経ったので、介護認定の取得に動き出しました。

と言っても、私は、地元の地域包括支援センターに電話をしただけで、実際は社会福祉士の方が色々と準備に動いて下さいました。

 

●2019年5月27日

介護認定調査

 

●2019年6月25日

介護認定通知書が届く(要介護2)

 

※ここまでは過去記事に記載。

 

●2019年6月29日

ケアマネージャーと初対話

訪問リハビリを導入したい旨を伝えたら、上記のような40分対応がベースだと聞き、1人焦る私。

でも、ちゃんと60分で対応して下さる事になりました!

 

地域によっては40分がベースにしているところもあるのかもしれませんね。。

普段、訪問リハビリをやっている身としては、バイタル測定や、何だかんだしていると、正直40分では全然足りないです。

「疲れないか」というケアマネもいますが、そういう方こそ、時間をかける必要がある。

私も一度、40分で始められた寝たきりの方がいらっしゃいましたが、すぐに60分になり、2月後には、週2回に増回されました。

点数の制約などが無ければ、ぜひ60分で試して頂く事を個人的にはオススメします。(後から短くする事も可能です!)

 

ケアマネさんには、今後、導入したい他のサービスや、ボランティアなど課外活動への参加など、これからの母の生活サイクルについて、ざっくりとした希望を話しました。

 

直感でしかありませんが、とても温かく、気配りができ、フットワークの軽そうなケアマネさんのような気がしたので、契約の方向で進めて頂く事にしました。

 

本来は、一度会って、話してみて、契約自体は後日にする、という流れで問題ありません。印象があまり良くなければ、他のケアマネにする方が良いです。

そういう時のために、前回の記事で書いたように、自分でケアマネ探しをするよりも、地域包括から連絡を入れて貰って動く事で、間に人を介せるので、万が一断りたい場合や、次のケアマネ探しをする際に、気兼ねなく進められる気がしています。

 

残念ながら、時々、人として本当にあり得ないケアマネさんって居るのですー(≧∀≦)

 

●2019年7月5日

ケアマネージャーと契約

母の頼りは、遠方の私ではなく、近くの弟。

なので、これから長くお世話になるであろうケアマネージャーさんとは、最初に会っておいて貰いたく、契約に付き添って貰いました。

母も良い印象をもったようでしたし、弟からも印象が良かったと聞き、安心できました。

 

●2019年7月11日

医師から指示書の承諾を得る

私が一番気がかりだったもの。

なぜなら主治医は東京だから。

そして、実家近くで母が1人で通える整形外科でさえ、何度言っても、行かない母。。

そんな中、

なんと有難いケアマネさん。

介護保険制度もどんどん制約が厳しくなってきているここ数年。

指示書を書いてくれない医師も結構いるようです。

なので、念のため、大阪の整形外科で断られた時のために、東京の主治医に相談しました。

あっさりオッケー。

何と心強い!

リコード法にも共感してくれたら最高なのになー。

でもそこは、断固拒否(゚ω゚)

そんなこんなで、無事、近所の整形外科の先生から指示書を出して頂けることになりました!

 

ケアマネさんが立ち会ってくれるという気遣いによって、スムーズに契約日程も決める事ができました。

 

ここまで来るだけでも、色んな方々のお世話になっているなぁと、ブログを書いていて感じています。

 

●2019年7月18日

訪問看護ステーションとの契約

訪問リハビリの事業所については、ケアマネさんを信じ、ケアマネさんが紹介して下さった所でお世話になってみることにしました。

 

実際に契約したのは、訪問リハビリテーションではなく、訪問看護の一環としてのリハビリです(一応法律的に違うのです)

 

ご利用者目線で言うと、3ヶ月に一度位のペースで看護師がアセスメントと称してご自宅に訪問にやってきます。

つまり、そこにも少なからずお金が発生してしまうという事。

「リハビリだけでいい!看護師は頼んでない!」

となる方もいらっしゃるのですが、去年から法律でそう定められました。

個人的には、療法士だけでなく、時々、看護師目線の評価が入るのは悪くないと思うのですが、考え方はそれぞれですね。

 

母をお願いする訪看は、デイなどネットワークもありそうなので、今後、色々相談していけるかなとも思います。

 

ただ、、、

結局は人。

希望を汲み取ったサービスを提供してくれる方か、

は始めてみないと分かりません。

 

何となくマッサージしかしない、話すことに大半の時間を費やす療法士も増えていると聞きます。

話しながらでも動けるし、動かさなければ体力はつかない。

動きたがらないなら、その原因を探り解決に働きかけるのも療法士の仕事だと思います。

うまくいかない事もあるけれど、、、

 

なので、そんな療法士に出逢わないためにも、こちらの希望は、一応しっかり伝えました。

上の階段ダッシュとか(笑)、

「可動域訓練(ベッドで他動的に関節を動かす)とかは、今の母にはとりあえず要らないと思っている点。それだったら、自主トレできるストレッチを教えてほしい(脳トレにもなる)」

「最低限のスマホを使える状態をキープしたいので、操作の反復や、スマホを使った宿題の例えを提案」

「セラバンドやダンベルなども必要であれば用意する」

みたいな事を具体的に話しました。

責任者の方、

「10階ですか〜!」

って笑ってました(^^;;

確かに、療法士の方が辛いかも、笑笑

 

やはり、認知機能には、ある程度の負荷がかかる全身運動は必要です。

身体的には問題のない母のリハビリとして、まずはそういう事を試すことが、結果的に注意力散漫による転倒などの予防、転倒しても骨折しない身体作りに繋がるのではないかと思っています。

 

まずは、

明るく親身な療法士さんに出会えること、

そして、

型に嵌らず、一緒に色んなメニューを考えてくれる方、

もちろん効果を求める方、

に出会えたら、きっと母も、ちょっとキツイけど楽しい時間、楽しみな時間、として続けてくれるのではないかと思っています。

 

●最後に

意外と知られていない訪問リハビリを担う専門職について。

理学療法士

作業療法士

言語聴覚士

がいます。

f:id:nanakunran:20190718194639j:image

多分一般的にイメージする立ったり、歩いたり、外出、お風呂動作、などの習得を目指すのは、理学療法士の強みだと思います。

ですが、寝たきりでも、他動的に身体を動かしたり、端坐位や立位などをとって頂くことは、全身の機能に働きかけます。

これは、祖母に逢いに行った時の強制リハビリ、笑

f:id:nanakunran:20190718195130j:image

家族の特権、時間無制限なので、ベッド上で可動域訓練を念入りにやったあと、しばらく端坐位で。

ちょっと分かりづらいですが、祖母の目が開いているのです。

この頃、祖母はずっと目を閉じていました。

祖母から言葉が出る訳ではないので祖母の気持ちは分かりませんが、きっと気持ち良いと言ってくれているのではないかと勝手に解釈しています、笑

こうして体位を変えること、足を地につける事は、心肺機能や全身状態の維持にとても意味のある事だと思います。

(バイタルの変動などもあるので専門職と相談して下さいね)

 

そして、調理や洗濯などの家事作業や、裁縫や図画などを通して色んな機能に働きかけるのが得意な作業療法士

理学療法士作業療法士は、特に在宅支援の場では一緒くたにされがちですが、作業療法士の専門性も、生活の上でとてもとても重要です。

 

そして、言語聴覚士

個人的には、言語聴覚士の専門性は在宅支援の中で、とても重要だと思っています。

特に嚥下機能は、落ちてからでは、戻すのがとても難しいですし、嚥下機能が落ちるという事は、栄養面も落ちている事が殆どなので、力が入らないだけではなく、褥瘡などもできやすいし、誤嚥性肺炎も起こしやすくなります。

寝たきりの方に限らず、動けている方でも、頸回りの機能が落ちている方は結構いらっしゃる印象です。

何でもそうですが、機能が落ちる前から始めることが重要だと思います。

f:id:nanakunran:20190718195646j:image

私の祖母には、当初から、理学療法士言語聴覚士をお願いしました。

祖母は、何年も前から、完全に寝たきりで意思疎通もできません。

でも、胃瘻になるまで何年も経口摂取が可能でしたし、胃瘻になってからでも、この数年は、風邪さえ引きません(^_^;)

それは、言語聴覚士理学療法士の方のおかげだと思っています。

 

写真は、母が祖母に食事介助をしていた数年前。

最初、母は怖がっていたけど、やり方を教えると、その後は毎回介助をしていました。

 

どの療法士でもそうですが、実際の道具や環境を使ってやり方を教えて貰えるのも、訪問リハビリならではだと思います^ ^

 

専門性は重なる部分もたくさんありますが、それぞれの特色の違いを知っておくと、漠然と「訪問リハビリを入れたい」ではなく、予め、どんな部分に不安があるのか、困っているのかをケアマネさんに伝えやすいのではないかと思います^_^

作業療法士が良かったのに、理学療法士が担当になった!

っという事はよくある事です。

 

相性が合わないと感じたり、希望と違う内容だったり、何か不信に感じる場合は、まずケアマネに相談してください。そして、

「担当を変える事は悪いことではない」

という事を知っておいて下さいね!

「やって貰っているから、、、」と遠慮される方が多いので。

 

今日の母はこんな感じ。

自由だ。。。

f:id:nanakunran:20190718184258j:image

先日、暑気払いを兼ねて、天然鰻を頂きました。

今年の夏も、色々がんばらねば☆