リコード法を実践中☆ななくん blog

若年性アルツハイマー病の診断を受けた母にこれからも母らしく生きて貰いたくリコード法に取組んでいます。母は大阪、私は東京の遠距離介護。普段は理学療法士として訪問リハビリや自主サークルで運動指導等をやっています。

上京6日目〜軽井沢①〜母から悩みを打ち明けられるの巻

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母娘旅♡軽井沢。

 

昨年10月に若年性アルツハイマー病の診断を受けて以降、約半年間、検査だの、あれは食べちゃダメこれを食べろ、運動しろ、サプリを飲め、などなど、訳も分からず私に言われ続け、見たこともない食材や調味料を送り続けられてきた母。

 

母なりに一生懸命に取り組もうとする中で、一緒に住む相方さんや、近所に住む母の妹家族などに気を遣い

「これは私(母)だけがしなければいけない」

という認識で、周囲の人間がパンを食べていても、1人で我慢をしたり、一緒に食べてしまうと罪悪感に苛まれたり。。

そんな母を周囲の人間は、

かわいそう

という目で見ている事と思います。

 

私が母の側にいて一緒に取り組める環境ではない中で、特に「食」に対する母のストレスは、相当溜まっていると感じていました。

 

発想を変えれば、こんなに美味しく楽しく食べられるんだよ!

決して認知症に限った食事法ではないんだよ!

という事を少しでも感じてもらいたく、

そして、

これまでの頑張りへの労い、

これからも一緒にリコード法に取り組んでいくためのリセット

をしたく、今回の旅を企画しました!

と、カッコ良く言ってますが、単に私が脱東京したかっただけかもしれません、汗

 

★9時、軽井沢到着。

ひたすらウォーキング。特に行き先や行程も決めず流れに身をまかせるタイプです。。

軽井沢のモダンな建物と自然の一体感は本当に素敵です。

★軽井沢ショー記念礼拝堂

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★聖パウロカトリック教会

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特にキリスト教徒ではありませんが、長くミッションスクールに通っていたせいか、教会の空気感は落ち着きます。

★万平ホテル

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休憩とランチを兼ねて。

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と言っても朝食は駅弁を買ってしっかり摂ったので、スイーツセットのみ、汗

2人でワッフル(゚ω゚)

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一応サプリは飲みました、汗

すると母から突然

「何食べたらアカンのやったっけ?」

と質問が。

先日の受診で教わった「避けるべき食品」。

今まで何度話しても覚えられなかったし、イヤイヤ感が前面に出ていた母ですが、どうした事か、突然メモし始めました。

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そしてスマホの裏に挟むという、、汗

何があったんだ??

3時間の散策で、気持ちが前向きになったのかしら?

なんて思いつつ、母からは数分おきに同じ質問をされ、同じ説明をエンドレスで繰り返すこととなった万平スイーツランチ時間でした、苦笑

★白糸の滝

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んーーーマイナスイオン最高!

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たくさん触ったので、ゼロでお願いします!

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どさくさに紛れて、軽くトレッキングっぽい事をしてみようと企みましたが、母はココまでで限界。すぐに引き返しました、苦笑

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肉まんに気をとられる母。。

せめて、わさび入りにしてくれ。

何が、せめて、か分かりませんが、、、

そして、わさびの風味も微妙な感じ、、、

でも、普通に美味しかったです。。

 

★16時、ロンギングハウス到着

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美味しい野菜を食べさせてくれる

そして

グルテンフリー対応を快諾してくれる

を重視して、こちらのホテルに決めました。

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まずは、貸切風呂で、既に2万歩以上歩いていた疲れを癒し、

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入浴後は、疲れがどっと出たようで、コテンと寝てしまった母。

足、はみ出てるσ(^_^;)

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18:00 ディナー開始。

高原野菜をふんだんに取り入れた料理、そして、グルテンフリー

母はどの料理も「うん、美味しい」と気に入ってくれました。

「これ、何やろ?」

「これ、どうやって作ってるんやろ?」

それぞれの料理に興味を示す母は、少し楽しそうにも見えました。

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時間をかけて食事を進める中で、

病気になってからの母の悩み

を母自らが打ち明けてくれました。

 

「砂糖もパンもパスタもダメ、、、食べたらアカンものがいっぱいになって、そんな中で、これからも相方さんと一緒に生活するのは申し訳ない。というか無理やと思う」

との事でした。。。

申し訳ない、、、

 

正直、私が知る範囲では、相方さんは食には協力的ではありません。

毎朝、パンを食べ続けているし(しかもマーガリン)、そのパンは母が買いに行っているし、うどん・焼きそば・素麺・蕎麦のリクエストが多い食事は、診断以前から何も変わっていません。。。

 

だけど、そこを指摘する前に、

まず、

母は間違った解釈をしている!

そう感じました。

 

リコード法で推奨されている食材や、その考え方は、私たち全ての人にとって優しい食材であり、

アルツハイマー病限定ではない!

アルツハイマー病だから「食べてはいけない」という事ではない!

のです。

もちろんケトン数値や栄養素の摂取量など、数値的な部分は、アルツハイマー病治療という意味でリコード法特有で示されているのかもしれません。

でも、母の場合、そこまでの細かい日々の把握は行なえていないので、それ以前の問題です。

1番底辺となる食材。

有機だ無農薬だ以前のところで悩み、病気だからという誤解をしてしまっています。

 

母がそういう認識でいることは、今までも感じていたので、電話でも説明してきましたが、やはり一度思い込んだ考え方はなかなか拭えず、直接、母から悩みを打ち明けてくれた事に、母の限界を感じました。

 

母の場合、日々の料理は母が作っています。

相方さんは食べるだけ。

だから、口で説明したり頭で理解して貰おうとせず(言っても変わらなかったのだから)、母が(今、レストランで出してくれているような)美味しい料理を少しずつ覚えて作っていけばいい。

基本は素材の味を楽しむものだから、決して難しい調理法ばかりではない。

何より、リコード法推奨の食材や調味料は相方さんの健康にとっても大切なもの。

勿論食べてはいけないモノは沢山あるけれど、それ以上に食べて良い食材も沢山ある。

などを話しました。

それを知っていくためには、私が母にも分かる形でレシピを作ったり材料を送らなければ、母が1人で進められなくて当然だということも。

 

65年近く習慣化してきた食材を、半年やそこらで完璧に変えるなんて不可能です。

1つずつできる事を増やしていけばいいだけのこと。

そんな会話をしていくうちに、

「じゃ、お母さんが美味しい料理を作っていけばいいんやね!」

と母から前向きな言葉が出てくるようになりました。

目の前の料理たちが後押ししてくれたようで、とても有難かったです。

 

調理。

この一連の作業は、とても高度な能力だと思います。

やはり脳の状態を反映するような気がしています。

味付けや盛付けも含めて、5年後も10年後も20年後も30年後も、母には調理をしていてほしい。

そして、できれば楽しんで作っていてほしい。

そう思います。

 

★入浴・岩盤浴

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1日目最後の一踏ん張り。

烏の行水とは母のための言葉かもしれません(゚ω゚)

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10分×3セット

頑張ってくれました。

床に着く面積を少なくしてるねん、とこんな体勢になる母、、、奇しくも自然にストレッチ、苦笑

それにしても右が硬い、、、

 

●万歩計 20750歩

ス、スパルタ娘、、(゚o゚;;

 

レストランで話した事は、寝る前にはあやふやな理解に戻っていたけど、まぁ仕方ありません(~_~;)